・投資詐欺でポンジスキームって良く聞くけど、これって何?
・多いとは言うけど、どのぐらい発生しているの?
・ポンジスキームの被害に合わないための対策を知りたい。
こういった疑問や悩みに答えます。
✓本記事の内容
・ポンジスキームとは何かをまとめました。
・ポンジスキームの発生頻度
・ポンジースキームに合わないための5つの対策
一人暮らしでの節約経験は、1年ほど
低年収の私ですが、住宅ローンと借金の返済をしつつ、年間100万円の貯金に成功
また貯金と同時並行で約1年間、資産運用について勉強
生活防衛資金約6カ月分を残し、2023年6月より資産運用を開始
こういった私が、解説していきます。
ポンジスキームとは何かをまとめました。
ポンジスキームとは、数多くの人へ「出資金を集めて、運用した利益を配当金として支払います」と言って集め、実際には運用自体はせず、集めた出資金から少しずつ配当金という名目で出資者へ支払いながら、最終的に残りの出資金を持ち逃げする手法のことです。
(持ち逃げされたら、基本的には、音信普通となり、住所特定も難しくなります。)
言葉の由来は、「アメリカの天才詐欺師、チャールズ・ポンジ」という実在した天才詐欺師の名前から来ています。
手口の種類:
元本保証をうたうことで資金を集める
元本保証とは、投資した金額(元本)が減らず、全額が返ってくることが保証されている仕組みの
ことを言います。
リターンが少ない銀行預金などは基本的に元本は保証されますが、
一般的な投資では、元本保証はありえません。
しかしながら、ポンジスキームでは「元本保証」をアピールすることで低リスクを装い、
資金を集める手口があらゆる場面で発生しています。
高いリターン(利回り)を提示する
ポンジスキームの手口では、
年利20%以上など、非常に高い利回りが提示されるケースが多いです。
一般的な利回りを提示してもお金を集めずらいため、あえて高い利回りをエサにすることで、
出資者の欲求を刺激してくるのです。
また、口頭のみの説明ではなく、綿密に作り込まれた資料や運用データをもとに詐欺を実行して
くるものもいるため非常に注意が必要です。
はじめの方は予定通りの配当金を支払う
ポンジスキームでは、開始当初は予定通りの配当金を支払っていくことで出資者を安心させる
傾向が高いです。
しかし、上記で記載したとおり、配当金として支払われているお金は、運用で得たお金ではなく、
出資者が投資した金額(元本)から配当金へ充当しているにすぎません。
配当金を予定通り受け取っていると詐欺師を信用してしまう心理になってしまいがちですが、
最終的に投資した金額(元本)が戻ってくることはありません。
出資金がなくなると連絡がとれなくなるため、一時的な配当金には騙されないように注意が
必要です。
少額の投資から出資を募る
ポンジスキームでは、最初から高い金額で出資金を集めるのではなく、
少額から出資を募るケースが多く見られます。
出資者側からすると「リスクが低く感じるため、ついつい出資をしてしまうことが多いようです。
それにプラスで、始めの数回ほどの配当金が支払われると、
完全に詐欺師を信用してしまい、欲が出て出資額を増やしてしまう傾向があります。
いくら少ない金額であっても人間心理として、「お金を出した以上必ず回収したい」という
気持ちが働いて増額してしまうため、詐欺師の思惑にはまらないように注意が必要です。
高額な紹介料を支払うことにより出資者を増やす
ポンジスキームでは、「紹介システム」を採用して顧客を増やしているケースも多いです。
具体的には、既存顧客が友人や知人などを紹介し、その人が出資をすると、
紹介者に高額な紹介料を支払われ、出資者が芋づる式で増えていく手法です。
顧客は「もうかる商品がある」と信じ込み、騙されているということに気づかないうちに、
他人に紹介をしているケースが多々発生しています。
結局、顧客は被害者であると同時に加害者にもなっており、
被害者を増やす犯罪に加担しているといっても良いと思います。
ポンジスキームの発生頻度
投資詐欺全体の9割ほどは、ポンジスキームと言われる手法が利用されています。
ポンジースキームに合わないための5つの対策
投資には「元本保証の商品は絶対に無い」ことを忘れないようにする
上記に記載した通り、リターンが少ない銀行預金などのほかには元本が保証されている
投資案件はありません。投資には少なからずリスクが伴います。
元本保証と聞くと、「安心」という心理が働いてしまいがちですが、
これは必ずと言っていいほど、ポンジスキームの罠です。
投資商品のリスクとリターンは表裏一体の関係にあるため、
リスクが無く、かつ元本保証という商品は絶対にありません。
また、法律上でも元本を保証して出資を受け入れることは禁止事項とされていますので、
元本保証をうたっている投資案件は詐欺だと考えて注意をしてください。
見ず知らずの人からの紹介は受けないようにする
身元がわからない人からの投資話しは、まず疑うようにしましょう。
身元を公開している場合であっても、本当の情報を開示しているとは限りません。
その場合は、自分の目でその所在を確かめたり、
色々な公的機関から情報を集めたり(例えば、金融庁サイトで「金融取引業」のライセンスを取得しているかなど)からも情報を集めたりして、
あやしいところがないかをまずは確認すべきです。
すぐ信頼することは絶対にしてはいけません。
そもそも投資というのは自己判断で行うものであるため、他人の投資話しを受けてやること自体が
危険です。
たとえ信頼を置いている知人であっても、その知人自身が騙されている可能性も考えられます。
結果、投資を行う時は人から紹介されてやるのではなく、自分自身で調べて考え抜いた投資先に
出資するのが一番安心な方法です。
SNSで口コミを調べる
事業者名やサービス名がわかっている場合は、GoogleやSNSなどで検索して口コミを確認して
みてください。
過去に事例がある詐欺だと、悪い口コミが出てきますので、被害を事前に防ぐことができます。
また、良い口コミが出てきたとしても、それを鵜呑みにしてはいけません。
業者によってサクラ(偽物の客)を雇って良い口コミを作っているケースもあります。
利回りの相場を知り、高い利回りの投資案件は避ける
まず、利回りの相場というものをある程度知っておくことは必要です。
例えば、世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏の平均利回りは約20%です。
この利回りを、継続的に出していくのは至難の業です。
ポンジスキームでは高い利回りをうたって出資を求めてきます。
先ほどの例のような「世界一の投資家でも平均利回り20%」ということだけでも
知っておくと、この話しはおかしいと気づきやすくなり、騙されにくくなると思います。
紹介料の誘惑には注意する
ポンジスキームの一部の手法が、高額な紹介料です。
「マルチ商法」や「ねずみ講」のようなイメージに近く、騙されているとは気づかず知人を詐欺に
招き入れてしまっている事例が後を絶ちません。
紹介をしてしまうと、詐欺の被害者になるだけではなく、加害者にもなってしまうため、
注意をしてください。
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