・引っ越したいけど賃貸の初期費用が高くて引っ越せない。
・賃貸の初期費用を安くする方法ってあるの?
・交渉の仕方を知りたい。
こういった疑問や悩みに答えます。
✓本記事の内容
1.賃貸の初期費用を安くするコツをまとめました。
2.交渉の仕方
一人暮らしでの節約経験は、1年ほど
低年収の私ですが、住宅ローンと借金の返済をしつつ、年間100万円の貯金に成功
また貯金と同時並行で約1年間、資産運用について勉強
生活防衛資金約6カ月分を残し、2023年6月より資産運用を開始
賃貸物件への引越し経験は4回
こういった私が、解説していきます。
賃貸の初期費用を安くするコツをまとめました。
複数の業者から相見積りをとる
どんなに気に入った物件があったとしても、必ず相見積もりを取りましょう。
ぼったくりかどうかを知るためには、相場を知らなければなりません。
ただでさえ不動産業界はクローズドな情報が多いため、相場を知るために複数社の比較は必須です。
街の不動産屋を何件か回るだけでも相場観は身につくでしょう。
ただし、ここで注意してほしいのが「大手だから安心」は通用しないことです。
広告でよく見るような大手不動産会社はフランチャイズ契約をしているだけで、各支店の運営が全くの別会社であるケースは多々あります。
つまり、同じ大手不動産会社の店舗であっても、運営会社の違いから親切な店舗もあれば不親切な店舗もあるのです。
また、運営会社がまともであっても担当する人が不正を働くこともあるので、会社の評判だけ判断するのではなく、複数社を比較したうえで契約する業者を検討しましょう。
内覧した日に契約はしないようにする
内覧した日に契約せずに一旦持ち帰って冷静に判断する、ということです。
上記①で良さそうな仲介業者を絞った上で、物件を内覧しに行きます。
その内覧の時、この物件すごく良い、と思ってそのまま決めてしまいたい気持ちに
なってしまいますが、そのまま契約しない方が良いです。
そのまま契約するとなると、内覧した後に仲介業者の店舗に行って、
契約書を確認して記入したりすることになるので、
交渉するとなると、その際に口頭で仲介業者と交渉することになります。
口頭ですと、記録に残らないですし、
私たちが初心者なのでガイドラインの説明を適当(「ここに〇〇のような内容が記載されて
いるので後で見ておいてくださいね」など)にされて、
結局、交渉できずじまいで、言いくるめられてしまうことが多いです。
だから、交渉は一旦持ち帰ってメールでする、ということがオススメです。
以下で、交渉の具体的な内容を説明しています。
交渉の仕方
上記のとおり、複数社から相見積もりを取り、業者を決めたら、次は交渉をしていきましょう。
交渉する場合は、必ずメールでやり取りをして記録を残すようにしましょう。
記録を残しておけば、業者も下手なことは言えなくなります。
交渉のイメージとしては、
仲介業者よりいただいた見積書をもとに以下の内容を確認して、
交渉していくイメージとなります。
交渉をする際の注意点として、
①絶対に外せるもの
②金額を下げやすいもの
③交渉してみた方が良いもの
①~③の大きく3つに分けて、説明します。
絶対に外せるもの
まず、本当は入居側が負担する必要がないにも関わらず、
業者が仲介料を得るために入居費用として載せているものです。
このような「見積りから絶対に外せるもの」は以下の通りです。
1)書類作成費
2)簡易消火器
3)害虫駆除・抗菌、室内消毒
4)安心入居サポート
書類作成費
1つ目は書類作成費です。
仲介業者が取っていい手数料は、「仲介手数料のみ」です。
つまり、書類作成費は請求できない項目であるため、支払う必要はありません。
もしメールでやりとりをしていて、「外せない」と仲介業者に言われた場合は、
それ以上交渉しても成功しにくい可能性が高いですので、
この段階で他の仲介業者へ変えることをオススメします。
簡易消火器
2つ目は簡易消火器です。
簡易消火器を設置する費用を負担すべきなのは家主側です。
入居者側で負担する必要はありませんので、断りましょう。
害虫駆除・抗菌、室内消毒
3つ目は害虫駆除費や抗菌、室内消毒です。
消毒や害虫駆除をしたい方は、自分でダスキンなどの業者に依頼した方が割安ですし、
確実です。
また、ホームセンターなどでバルサンなどの害虫駆除商品を購入して炊くだけでも効果があります。
この消毒や害虫駆除の実態というのは、本当に実施されているのかがまず不透明で、
2018年には消臭スプレーをかけて終わり、という悪質な事件もありました。
悪質な業者というのは、手抜き作業でも数万円の費用を請求してきたりもします。
つまり、害虫駆除費や抗菌、消毒といったサービスというのは、
悪質な業者からするとお小遣い稼ぎのようなものです。
こういった無駄なサービスにお金を払うのはやめましょう。
安心入居サポート
4つ目は安心入居サポートです。
名称はサービスによって異なりますが、住居にトラブルがあった場合にサポートを受けることができる、という内容になります。
この項目は、当たり前のように見積書に記載があるので、
何も知識が無くそのまま支払っている、いう方が多いです。
この部分は完全にゼロにできます。
なぜなら、基本的には火災保険で全て対応可能だからです。
火災保険の詳細については、以下で説明していますが、
火災保険に加入すること自体は必要です。
その火災保険で、この安心入居サポートのサービスを全てカバーできるなら、
わざわざ二重でお金を支払う必要はない、ということをここでは言いたいです。
金額を下げやすいもの
1)仲介手数料
2)火災保険料
仲介手数料
1つ目は仲介手数料です。
仲介業者はオーナーからも仲介手数料を貰っています。
ここは、まず知っておいてください。
その上で、
法律によって、仲介業者が受け取れる仲介手数料の上限が決められています。
上限は、「オーナーと入居者合わせて家賃の1カ月分」です。
ここで注目していただきたいのが、「オーナーと入居者合わせて」という部分です。
ここからわかることは、両方から1カ月分を受け取ることはできない、ということです!
しかし仲介業者によっては、
「オーナーからいただいているのは仲介手数料ではなくて、〇〇費用」みたいな説明をして、
入居者側へ1カ月分を請求してきたりすることがあります。
それでも、仲介業者が入居者から受け取れるのは、家賃の0.5カ月分までです。
これは、宅地建物取引業法46条にも家賃の0.5カ月分までと記載されています。
もう1点注意することがあります。
この家賃の金額には、共益費などは含まれないです。
仲介業者によっては、共益費を上乗せしてくるところもありますので注意が必要です。
また最近では、仲介手数料が無料のところも増えています。
理由としては、
どの仲介業者もREINSと呼ばれる「不動産仲介業者が物件情報を確認するシステム」の情報を元に同じ物件を扱っていますので、
競合の仲介業者との差別化を図るには価格しかないためです。
火災保険料
2つ目は火災保険料です。
火災保険は、入居者の過失により家事を起こしてしまったり、
水没させてしまったりした場合に使える保険のことです。
入居するための条件として、この火災保険の加入は義務付けられています。
ここで気をつけるべきなのが、
仲介業者によって割高な保険へ強制的に加入させられないようにすることです。
火災保険会社の選択、そして加入プランの選択をする権利は入居者側にあります。
ただ、ここでも注意しないといけないのが、
火災保険は、入居者側から何も言わないと、仲介業者が勝手に指定した保険に
加入させられる、ということです。
この仲介業者が指定してくる保険が、大半は高いです。
年間6千円あれば、十分な補償内容の火災保険に加入できます。
ちなみに、私が加入している火災保険は、
チューリッヒのミニケア賃貸保険で、年間約4千円です。
また火災保険は、入居前だけではなく、入居後でも変更できます。
もし、現在入居中で仲介業者が指定した保険に加入している場合は、
解約をして、自分でネットで割安な火災保険を探して加入することをオススメします。
交渉してみた方が良いもの
1)ハウスクリーニング代
2)賃料・共益費・敷金・礼金
3)鍵交換代
ハウスクリーニング代
1つ目はハウスクリーニング代です。
結論、ハウスクリーニング代は無しにしてもらってください。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に、
「ハウスクリーニング代はオーナーが負担するのが妥当」という記載があります。
なので、入居前の見積りに、ハウスクリーニング代と記載がある場合は、
外してもらいましょう。
但し、注意していただきたいのが、
「借りた側がハウスクリーニング代を支払う」と書いてある契約書へサインをしてしまうと、
仮に退去時に「原状回復ガイドラインではオーナー負担と書いてありますよ」と反論した
ところで、「あなた、契約書にサインをしましたよね」と言われてしまいますので、
契約書にサインする前に必ず確認しておく、ということが大事です。
賃料・共益費・敷金・礼金
2つ目は賃料・共益費・敷金・礼金です。
この交渉内容は、私たちと仲介業者との間の交渉というよりも、
仲介業者を通してオーナーと交渉する、という形になります。
ただ、仲介業者も商売なので、
借りるか借りないか分からない人に真剣になりずらいところがありますので、
必ずしも要望をオーナーに伝えてくれるとは限りません。
こういった場合のポイントとしては、
例えば、「1カ月フリーレント(初月家賃無料)にしてくれたら即決で入居します」とか、
「『①家賃を2千円下げる』『②フリーレントを1カ月』『③エアコンとウォシュレットをつける』
の①~③の内、どれかをしてくれたら即決で入居します」のようなイメージで、
オーナー視点でメリットのある交渉をすることをオススメします。
交渉のコツとしては、「選択肢を相手へ与えた上でどれかをしてくれたら、この物件に
即決します」みたいな感じで、自分にとって嬉しいだけではなく、
オーナーにとってもうれしい、そういった提案をすることが大事です。
また礼金は、仲介業者がオーナーに許可や確認を取らずに上乗せしていることがあります。
これについては、上記でとった相見積りをもとに、高いか安いかの判断をしていくことが
必要になります。
鍵交換代
3つ目は鍵交換代です。
前に入居されていた方と同じで良ければ、鍵の交換をしてもらう必要はありません。
もし交換したい場合は、自分で鍵屋に依頼して交換してもらうのが一番安く済みます。
基本的には、「鍵を勝手に交換してはいけません」という記載は契約書にありませんが、
自分で交換する場合は確認しておいた方が良いです。
通常、
また、仲介業者が提示してきた交換代について、
通常、キーシリンダー(鍵穴部分のこと)を交換する相場は、
1万円~1.5万円です。
この価格よりも高い金額で提示されている場合は、
割高な費用を請求されている可能性があるので注意が必要です。
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